初詣には家族ごとにかたまって、神社や寺院まで歩いていく。
その行き帰りには、近所の人とも顔を合わせる。
しかし、お隣さんや学校の同級生に出会っても、おたがいにあいさつすらしない。
そればかりか、親子や兄弟でもまったくしゃべらない。
『紅白歌合戦』でみた小林幸子の衣装にも美川害三の歌いっぷりについても触れないまま、黙々と歩いていくのです。
しゃべってもいいのは自宅に帰ってから。
神棚と仏壇に手を合わせたあと、はじめて「明けましておめでとう」とあいさつをする。
こんな習慣がもう200年以上も続いているといいます。
新年を新鮮な気持ちで迎えるという意味もあるだろうが、北国の冬は暗くて寒い。
寒さをこらえながら、黙々と歩くようにしゃべらなくなったのだろうと考えられています。
また、近所の人に新年のあいさつをしているとキリがない。
あいさつをしなくても非礼にならないように、だれともあいさつしてはいけないという習慣ができたのではないかとも考えられています。