京都では、なぜ香典返しに商品券なのか?。
お葬式に参列すると、香典返しとは別に、葬式当日、遺族からのお礼として「粗供養」が配られます。
関東では、砂糖やしょうゆを粗供養として渡す習慣があります。
ところが京都では、1000円程度の商品券を封筒に入れて渡しています。
この京都スタイルがなかなかスマートな方法だとして、全国的に注目されているのです。
いつごろから、商品券を渡すようになったかはさだかではない。
しかし、砂糖やしょうゆにくらべて利用価値が高く、もち帰るのにもかさばらなくていい。
しかも1000円程度の商品券で、値段的にもおてごろ。
また渡す側も、商品選びにあれこれ迷うことがない。
京都では、この商品券に、会葬者が自宅に帰ってからつかう清めの塩をセットにして渡しています。
京都のお葬式というと、昔からの伝統が受け継がれ、細やかな儀式やしきたりを重んじるというイメージが強い。
じっさい、お寺の多い街なのに、お寺で葬儀をする人は少なく、自宅で昔ながらの慣習にそって行っています。
しかし、昔からの伝統を重んじながら、合理的で気が利いていることを取り入れる気風もあります。
粗供養の商品券もそんな京都人らしさのあらわれでしょう。